ワンピース最新話第1081話のタイトルは ”黒ひげ海賊団10番船船長クザン” でした。これまで扉絵のプリン誘拐の場面くらいしか、黒ひげ海賊団の一員らしい描写がなかった元海軍大将青雉ことクザンでしたが、今回ついにスポットが当てられたような形です。この記事では、ワンピース第1081話を読んだ感想や考察をポイントごとにまとめます。
英雄ガープと元海軍大将クザンの対決！
コビー奪還のため海賊島ハチノスに上陸したガープに、黒ひげ海賊団10番船船長になったクザンが立ちはだかりました。ガープがコビー奪還のためにハチノスに乗り込むことが分かった時から、ガープとクザンがぶつかる展開を予想していた読者も多かったと思います。
今回クザン自身のセリフにも出てきましたが、クザンは海軍訓練兵時代からのガープの一番弟子であり、この戦いは師匠 vs 弟子の戦いといえます。弟子として育てたクザンが、四皇海賊団傘下の船長という肩書を持った敵として立ちはだかるのは、非常に切ないながらも熱い展開でした。
また、この戦いには覇気 vs 悪魔の実の能力という構図も見てとれます。非能力者ながらも海軍の英雄として登りつめたガープは相当な覇気の使い手といえるでしょう。一方でクザンはこれまで、頂上戦争などにおいてはヒエヒエの実の能力を前面に押し出した戦いぶりを発揮しています。
カイドウの「覇気はすべてを凌駕する」発言をもとにすると、この戦いはガープが勝利するように思えます。しかし、ストーリーの展開としてはガープが敗北するほうが、読者は心を揺さぶられ、新時代の勢力が旧時代の象徴に打ち勝つという構図も描けるのではないでしょうか。
最近のワンピースは非常に展開が速くなっているため、この戦いも数話以内に決着がついてしまうでしょう。今後の展開に目が離せません。
クザンが黒ひげ海賊団に加入したいきさつが明らかに！
今回ついにクザンが黒ひげ海賊団に加入したいきさつが、クザンの過去回想といった形で明かされました。この過去回想も非常に興味深く、面白い内容になっていました。
黒ひげ海賊団のメンバーと青雉が酒を囲むシーンでは、青雉のボケにバスコ・ショットがツッコミを入れるなど、その兼ね合いはもっと見ていたいものでした。普段、基本的に酔っぱらっていてつかみどころのないバスコ・ショットでしたが、そのバスコ・ショットがツッコミ側に回るとは、恐るべきクザンのボケ能力です。
少々不気味で強キャラ感がにじみ出ていた黒ひげ海賊団の船長の面々でしたが、今回は人間らしい一面が垣間見える描写がいくつかあったように思いました。
また、黒ひげがクザンに海賊団加入を持ち掛ける場面では、「利害の一致」をその理由にして挙げているところに、なんとも黒ひげらしさが表れているように感じました。目的達成のためには手段を選ばない、元海軍大将でも仲間に引き入れようとする黒ひげの器の広いとも、現実主義者ともいえる一面が強調されるセリフとなっていました。
火の傷の男の新情報！火の傷の男はドラゴン？
クザンの過去回想で、火の傷の男に関する新情報が飛び出しました、火の傷の男は、４つのロード・ポーネグリフのうちの１つを所有しており、黒い船に乗り渦を発生させて他の船を沈める力を持っているというのです。
この情報を聞いて筆者が真っ先に思いついたのは、革命軍リーダーでありルフィの父親のドラゴンです。ドラゴン率いる革命軍の船、ヴィント・グランマ号は黒龍がトレードマークで、帆も黒く表されている描写があります。また、ドラゴンの天候を操る能力であれば、海面に渦を出現させることも可能かもしれません。
また、ドラゴンの顔に施されている赤い模様も、これまではタトゥーのようなものと思っていましたが、「火の傷」というあだ名と関係がある気もします。革命軍リーダーという立場から複数の呼び名があっても違和感はなさそうです。
決着！ウィナー島の戦いは黒ひげの勝利
1081話の最後では、ウィナー島での黒ひげ vs ローの対決の決着が描かれました。 結果はポーラータンク号が沈没し、ローや副船長のべポも瀕死の状態に。危うくのところでべポがスーロン化することで、黒ひげの手から逃れることとなりました。
まず、黒ひげが勝利するのは物語の展開的に予想通りの方が多かったと思います。もう少し戦いの様子が描かれてほしかったようにも思いますが、黒ひげの戦い方については楽しみとして取っておきましょう。
ポーラータンク号が沈んでしまったのは、とても悲しい描写だったように思います。頂上戦争、そしてワノ国でのカイドウとの闘いと２度もルフィの命を救っている、思い入れの深い船でした。
べポのスーロン化もかっこよかったですね。チョッパーに開発してもらったランブルボールのような薬で、無理やりスーロン化していました。今後、チョッパーもスーロン化するような描写が見られるかも。。。と期待大です。
ローは黒ひげとの戦いには敗れたものの、捕まったり殺されたりすることはなく、敗走という形になりました。今後、ローやキッドが復活して返り咲くような展開になってほしいな、と個人的には思っております。
最後までご覧いただき、ありがとうございました！最終章に入り、毎回が神回といっても差し支えないようなワンピース。今後の展開にも目が離せません！
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